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ウェルエイジ プレミアムの臨床試験について、「どんな成分が入っているのか」「その成分にどんな研究データがあるのか」「何人が参加し、どのくらいの期間でどんな結果が出たのか」「副作用はなかったのか」を、公表されている論文と機能性表示食品の届出情報にもとづいて整理しました。ウェルエイジ プレミアムは株式会社ファンケルが販売する、「キンミズヒキ由来アグリモール類」という一つの機能性関与成分を中心にした機能性表示食品です。体験談ではなく、公開されている研究データだけを使い、40代・50代・60代の方にもわかりやすい言葉で解説します。
目次
- ウェルエイジ プレミアムとはどんな機能性表示食品か
- 配合されている成分は「1つ」|キンミズヒキ由来アグリモール類とは
- 作用機序|なぜ「老化細胞」に着目するのか
- 臨床試験①|老化細胞を減らす働きを調べた試験(Nutrients誌)
- 臨床試験②|活気・疲労感を調べたQOL試験(届出の根拠データ)
- 副作用・安全性について|過剰摂取試験の結果も含めて
- 「成分を組み合わせると効果が上がる」のか|作用機序から考える私見
- いつ、どのくらいの期間摂取するといいのか
- よくある質問
- まとめ|ウェルエイジ プレミアムの臨床試験からわかること
ウェルエイジ プレミアムとはどんな機能性表示食品か
ウェルエイジ プレミアムの臨床試験を見る前に、まず商品としての位置づけを確認しておきます。「ウェルエイジ プレミアム」は株式会社ファンケルが販売する粒タイプのサプリメントで、機能性表示食品として消費者庁に届け出られています(届出番号J829、届出日2024年11月22日)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 機能性関与成分 | キンミズヒキ由来アグリモール類 0.2mg(1日摂取目安量あたり) |
| 届出表示(要約) | 活気・活力の低下や疲れを感じやすい中高年の前向きな気分(生き生きする、積極的な気分、活気がわいてくる、やる気)を維持する機能、および日常生活における一時的な疲労感を軽減する機能が報告されている |
| 1日の摂取目安量 | 1粒(275mg) |
| 想定される対象者 | 40〜60歳前後で、活気・活力の低下や疲れを感じやすい健常な成人 |
| 注意事項 | 妊娠・授乳中の方、お子様は摂取を避ける。医薬品ではなく、機能性について国による個別の評価を受けたものではない |
配合されている成分は「1つ」|キンミズヒキ由来アグリモール類とは
最初に押さえておきたいポイントがあります。ウェルエイジ プレミアムは、グルコサミンやコンドロイチンのように複数の機能性成分を組み合わせたタイプの商品ではなく、「キンミズヒキ由来アグリモール類」という1つの機能性関与成分を中心に設計された商品です。届出表示に「活気・活力の維持」と「疲労感の軽減」という2つの働きが書かれているため、成分がいくつも配合されているように見えるかもしれませんが、根拠となっているのはこの1つの成分に関する研究です。
キンミズヒキ(学名:Agrimonia pilosa Ledeb.)は、バラ科の多年草で、日本・中国・台湾などに広く分布し、古くから食用や民間療法で利用されてきた植物です。この植物の抽出物に含まれるポリフェノールの一群が「アグリモール類」で、ウェルエイジ プレミアムには1日1粒あたり0.2mgのアグリモール類が含まれています。
作用機序|なぜ「老化細胞」に着目するのか
ウェルエイジ プレミアムの臨床試験を理解するうえで鍵になるのが「老化細胞」という考え方です。私たちの体の細胞は、年齢を重ねる中で分裂をやめ、通常の働きをしなくなる細胞(老化細胞)に変化していくことがあります。老化細胞は死んでなくなるわけではなく体内に蓄積していき、周囲の正常な細胞にも影響を及ぼす物質を出すことが、近年の基礎研究で報告されています。
ファンケルの研究グループは、血液中の免疫細胞(CD8陽性T細胞など)を対象に、老化細胞の目印とされる「SA-βGal(老化関連βガラクトシダーゼ)」という酵素活性を指標にして、老化細胞の割合を低侵襲な採血で測定する方法を確立しました。そのうえで、キンミズヒキ由来アグリモール類を摂取すると、この老化細胞(老化した免疫細胞)の割合に変化が起きるかどうかを、実際にヒトを対象にした試験で検証しています。次の章から、この検証にあたる2つの臨床試験を順番に紹介します。
臨床試験①|老化細胞を減らす働きを調べた試験(Nutrients誌)
1つ目は、老化した免疫細胞そのものへの働きを調べた試験です。国際的な査読付き学術誌「Nutrients」に2025年2月に掲載されました(Shimizu Y, Teramoto S, et al. 2025)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 老化した免疫細胞(高SA-βGal発現CD8陽性T細胞)の割合が相対的に高い、40〜59歳の日本人男女。635名をスクリーニングし110名を組み入れ |
| 試験デザイン | ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験 |
| 摂取方法 | アグリモニア・ピロサ抽出物50mg(アグリモール類として0.2mg)を含むカプセルを1日1粒 |
| 試験期間 | 8週間(56日間) |
| 解析対象 | 108名が試験を完了(プラセボ群55名、アグリモール摂取群53名) |
試験開始時に110名(各群55名)が組み入れられましたが、摂取群のうち1名が途中で同意を撤回し、1名が検査に来られなかったため、最終的な有効性の解析(FAS)は108名(プラセボ群55名、摂取群53名)を対象に行われました。摂取率はプラセボ群99.7%、摂取群99.97%と、ほぼ全員がきちんと飲み続けられたことがわかります。
結果|男性では老化した免疫細胞が有意に減少
主要な評価項目は「高SA-βGalを示すCD8陽性T細胞(老化した免疫細胞)の割合が、8週間でどう変化したか」でした。男女全体で見ると、プラセボ群・摂取群のどちらも数値は下がったものの、両群の差は統計的に有意ではありませんでした。
一方、男性だけを取り出して解析すると、摂取群でこの老化した免疫細胞の割合が、プラセボ群に比べて有意に低下していました(p=0.044)。あわせて、まだ老化していない「ナイーブCD8陽性T細胞」が有意に増加し、老化が進んだ段階の「エフェクターメモリーCD8陽性T細胞」が有意に低下する変化も確認されています(p=0.0462)。女性では、いずれの項目にも有意な差は見られませんでした。論文では、これらの結果は「予備的なデータ」であり、さらなる研究が必要と結論づけられています。
臨床試験②|活気・疲労感を調べたQOL試験(届出の根拠データ)
2つ目が、ウェルエイジ プレミアムの機能性表示(活気・活力の維持、疲労感の軽減)の直接の根拠になっている試験です。学術誌「薬理と治療」2024年52巻7号(775〜789ページ)に掲載されました(坪川ら、2024年)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 活気・活力の低下や疲れを感じやすい、40〜60歳の健康な日本人男女82名 |
| 試験デザイン | ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験(摂取群41名・プラセボ群41名) |
| 摂取方法 | キンミズヒキ由来アグリモール類0.2mgを含む食品を1日1回 |
| 試験期間 | 12週間 |
| 評価方法 | POMS2(気分プロフィール検査、成人用短縮版)のT得点、SF-36v2(健康関連QOL尺度)など |
結果|活気・活力スコアの上昇と疲労・無気力スコアの低下
12週間の摂取後、POMS2で測定した「活気・活動性(Vigor-Activity)」のスコアがプラセボ群と比べて有意に上昇し、「疲労・無気力(Fatigue-Inertia)」のスコアが有意に低下したことが報告されています。これが、ウェルエイジ プレミアムの届出表示にある「前向きな気分を維持する機能」「一時的な疲労感を軽減する機能」の直接的な根拠データです。摂取したアグリモール類の量(1日0.2mg)は、実際の製品の摂取目安量とそのまま一致しています。
なお、抄録の範囲で確認できる限り、この試験でも「アグリモール類の摂取に関連した有害事象はなかった」と報告されています。抄録には試験を完了できなかった人数(脱落者数)についての具体的な記載までは見当たらず、82名という数字が組み入れ数・解析対象数のいずれを指すかは、今回参照できた公開情報の範囲では明確に区別されていません。より詳細な脱落理由や有害事象の内訳を確認したい場合は、原著論文(薬理と治療 52巻7号)を直接確認することをおすすめします。
副作用・安全性について|過剰摂取試験の結果も含めて
キンミズヒキ抽出物については、通常の摂取量だけでなく、その5倍量を摂取した場合の安全性を調べた試験も別途行われています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 20〜64歳の健康な日本人男女20名(男性10名・女性10名) |
| 試験デザイン | 非対照・オープンラベル試験(プラセボ群を置かない単群試験) |
| 摂取量 | 通常量:キンミズヒキ抽出物50mg(アグリモール類0.25mg)を1日1カプセル/過剰量:同250mg(アグリモール類1.25mg)を1日5カプセル、通常量の5倍 |
| 試験期間 | 4週間の連続摂取+摂取終了後2週間の後観察 |
| 結果 | 20名全員が試験を完了、脱落者0名 |
この試験では、20名中6名に合計11件の有害事象(かぜ様症状6件、頭痛2件、倦怠感1件、口内炎1件)が報告されましたが、いずれも試験に使った食品との関連性は「なし」と判定されています。通常量の5倍という過剰な条件でも、深刻な安全性の問題は確認されませんでした。ただし、この安全性試験で使われたキンミズヒキ抽出物は1カプセルあたりアグリモール類0.25mgで、製品(0.2mg)とはわずかに含有量が異なる点は事実として押さえておく必要があります。
「成分を組み合わせると効果が上がる」のか|作用機序から考える私見
ここからは、これまで紹介したデータをふまえた筆者個人の考察です。断定的な効果を保証するものではなく、あくまで作用機序から見た仮説として読んでください。
すでに触れたとおり、ウェルエイジ プレミアムは複数の成分を組み合わせた処方ではなく、キンミズヒキ由来アグリモール類という1つの成分に、2つの届出表示(活気・活力の維持/疲労感の軽減)がひもづいている商品です。そのため「複数成分を一緒に摂ると相乗効果があるか」という問いには、厳密には当てはまりません。
興味深いのは、なぜ1つの成分から2つの異なる働きが報告されているのか、という点です。Nutrients誌の試験では、老化した免疫細胞(高SA-βGal発現CD8陽性T細胞)が男性で有意に減少したことが示されました。老化細胞は、周囲に炎症性の物質を放出し続けることが基礎研究で知られており、これは「慢性炎症(インフラメイジング)」と呼ばれる状態につながると考えられています。体内で炎症関連の物質が高い状態が続くと、脳の働きや気分の調整、筋肉のエネルギー代謝にも影響が及ぶ可能性があることは、老年医学・免疫学の分野で議論されてきたテーマです。
この文脈で考えると、「老化細胞へのアプローチ」と「活気・活力の維持」「疲労感の軽減」は、まったく別々の2つの効果というより、老化に伴う免疫細胞の変化という1つの土台の上に乗った、つながりのある現象として捉えることもできそうです。つまり「2つの成分を組み合わせているから効果が出やすい」のではなく、「1つの成分が影響する土台(老化細胞・免疫の状態)が、気分や疲労感という複数の側面に表れている」という見方です。これはあくまで作用機序から導いた私見であり、Nutrients誌の試験自体はPOMS2のような気分・疲労の指標を直接測定したものではなく、免疫細胞の指標を測定したものである点には注意が必要です。老化細胞の減少と気分・疲労感の改善を直接につなぐデータは、現時点で公開されている論文の中には見当たりません。
いつ、どのくらいの期間摂取するといいのか
ウェルエイジ プレミアムの臨床試験のデータを踏まえると、活気・活力や疲労感の変化は「12週間、毎日継続して摂取した」結果として確認されています。老化した免疫細胞の変化についても「8週間の継続摂取」後に測定されたものです。単発や数日単位の摂取で同じ変化が起きるかを検証したデータではありません。
摂取するタイミングについて、根拠となった2つの試験のプロトコルにも、製品の摂取目安量表示にも、朝・夜や食前・食後といった時間帯の指定は特に設けられていません。「1日1粒を目安に」とされているのみです。毎日忘れずに続けやすい時間帯を自分で決めて、習慣として続けることが現実的な考え方です。
「1年中飲み続けるべきか」については、今回紹介した2つの試験はいずれも8週間・12週間(約2〜3か月)の範囲で行われたものであり、それを超える期間(半年〜1年単位)の効果や安全性を直接検証した公開データは、今回参照した文献の中には含まれていません。まずは12週間前後を目安に、体調の変化とあわせて継続を判断するというのが、公開されているデータから読み取れる現実的な考え方です。
なお、機能性表示食品は国の個別審査を受けたものではなく、事業者の責任において表示されている食品であり、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安がある場合は、自己判断で摂取を続けず、医療機関に相談することが基本になります。
よくある質問
Q. ウェルエイジ プレミアムには成分がいくつ入っていますか?
A. 機能性関与成分としては「キンミズヒキ由来アグリモール類」の1つのみです。届出表示には2つの機能(活気・活力の維持、疲労感の軽減)が書かれていますが、いずれもこの1つの成分に関する研究が根拠になっています。
Q. 臨床試験は何人くらい、どんな年齢層が参加しましたか?
A. 老化した免疫細胞への影響を調べた試験(Nutrients誌)は40〜59歳の110名が組み入れられ、108名が解析対象となりました。活気・活力や疲労感を調べたQOL試験(薬理と治療誌)は40〜60歳の82名を対象に行われています。
Q. 副作用はありましたか?
A. QOL試験では「アグリモール類の摂取に関連した有害事象はなかった」と報告されています。老化した免疫細胞を調べた試験では有害事象自体は両群で報告されていますが、いずれも軽度で試験期間中に解消し、摂取した食品との関連性はなしと判定されています。通常量の5倍を摂取した安全性試験でも、深刻な問題は確認されませんでした。
Q. どのくらいの期間で変化が出ましたか?
A. 活気・活力や疲労感の有意な変化は摂取12週目の時点で、老化した免疫細胞の変化は摂取8週目の時点で、それぞれ報告されています。
Q. 男性と女性で効果に違いはありますか?
A. 老化した免疫細胞への影響を調べた試験では、男性の集団でのみ有意な変化が確認されており、女性の集団では有意差が見られませんでした。活気・活力や疲労感を調べたQOL試験については、男女別の詳細な結果は今回参照できた公開情報には記載がありませんでした。
まとめ|ウェルエイジ プレミアムの臨床試験からわかること
ウェルエイジ プレミアムは、複数成分を配合した商品ではなく、キンミズヒキ由来アグリモール類という1つの機能性関与成分(1日0.2mg)を中心にした機能性表示食品です。その根拠となっているのは、40〜60歳の健康な日本人82名を対象に12週間実施されたQOL試験で、活気・活力スコアの有意な上昇と疲労・無気力スコアの有意な低下が報告されています。あわせて、老化した免疫細胞への働きを調べた8週間・110名規模の試験(Nutrients誌掲載)では、男性の集団で老化した免疫細胞の割合が有意に減少したことも示されています。
いずれの試験でも、摂取した食品との関連が疑われる重大な有害事象は報告されておらず、通常量の5倍を摂取した安全性試験でも深刻な問題は確認されていません。一方で、8週間・12週間を超える長期摂取のデータや、QOL試験における詳細な脱落者数は、今回参照した公開情報の中には見当たらない点は、事実として区別しておく必要があります。人によって体質や体調は異なるため、気になる方はパッケージの表示内容や届出情報もあわせて確認してみてください。
関連して、別の機能性表示食品の臨床試験を人数・期間ベースで解説した記事もあります。プレミアガセリ菌CP2305の臨床試験を解説|対象60名・24週間の結果、Wの健康青汁の臨床試験を解説|エラグ酸とGABAの人数・期間・結果もあわせてご覧ください。
商品の詳細を確認したい方は、楽天市場のページからご覧いただけます。ウェルエイジ プレミアム(275mg×30粒)【ファンケル】
参考文献:Shimizu Y, Teramoto S, et al. “Preliminary Data on the Senolytic Effects of Agrimonia pilosa Ledeb. Extract Containing Agrimols for Immunosenescence in Middle-Aged Humans: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Comparison Study.” Nutrients. 2025;17(4):667. 全文はこちら(DOI: 10.3390/nu17040667)/坪川昌也ら「健康な日本人成人を対象としたキンミズヒキ由来アグリモール類摂取によるQOLへの影響-ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験-」薬理と治療. 2024;52(7):775-789. 論文情報はこちら/消費者庁 機能性表示食品届出情報(届出番号J829)消費者庁 届出情報検索はこちら
最終更新日:2026年9月








