Wの健康青汁の臨床試験を解説|エラグ酸とGABA・2つの研究

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Wの健康青汁の臨床試験について、「何人が参加したのか」「男女比や年齢は」「どんな指標を見たのか」「途中でやめた人はいたのか」「いつ・どのくらいの期間飲むといいのか」を、消費者庁への届出情報と実際の論文にもとづいて整理しました。Wの健康青汁(新日本製薬)は、機能性関与成分「エラグ酸(アフリカマンゴノキ由来)」と「GABA」を配合した機能性表示食品です。この記事では、体験談や個人の感想ではなく、公開されている研究データだけを使って解説します。

目次

  • Wの健康青汁とはどんな機能性表示食品か
  • エラグ酸(アフリカマンゴノキ由来)の臨床試験
  • GABAの臨床試験
  • いつ・どのくらいの期間飲むといいのか
  • よくある質問
  • まとめ

Wの健康青汁とはどんな機能性表示食品か

Wの健康青汁の臨床試験を理解する前に、まず制度上の位置づけを確認します。Wの健康青汁は新日本製薬が販売する大麦若葉ベースの青汁で、機能性表示食品として消費者庁に届け出されています(届出番号F315「W(ダブル)の健康青汁a」)。リニューアル版の「Wの健康青汁プラス」は届出番号J952で、バナバ葉由来コロソリン酸が追加されています。

項目Wの健康青汁(F315)Wの健康青汁プラス(J952)
機能性関与成分エラグ酸3mg、GABA20mgエラグ酸3mg、GABA20mg、コロソリン酸0.9mg
届出表示(要約)体脂肪・内臓脂肪・血中中性脂肪・体重・ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善を助ける(エラグ酸)/血圧が高めの方の血圧を下げる(GABA)左記に加え、健康な方の高めの空腹時血糖値を下げる機能が報告されている(コロソリン酸)

ここで重要なのは、これらの届出は「最終製品そのものを使ったヒト試験」ではなく、「機能性関与成分(エラグ酸・GABA)に関する既存の研究をまとめた研究レビュー」を根拠にしている点です。つまり、これから紹介する臨床試験は、Wの健康青汁という製品そのものを飲んだ試験ではなく、同じ成分を使った研究として報告されているものです。この違いを踏まえたうえで、実際の試験内容を見ていきます。

エラグ酸(アフリカマンゴノキ由来)の臨床試験

エラグ酸に関する研究レビューの根拠として広く参照されているのが、Ngondiらによる2009年の論文です(Lipids in Health and Disease誌)。アフリカマンゴノキ(Irvingia gabonensis)の種子から抽出した「IGOB131」を用いたランダム化二重盲検プラセボ対照試験で、Wの健康青汁の臨床試験を語るうえで欠かせない基礎データです。

対象者と試験デザイン

試験には120名が登録し、102名(男性62名・女性58名)が最後まで完了しました。年齢は19〜50歳、BMIは26〜40の過体重〜肥満の健康な成人(非喫煙者、過去3ヶ月体重が安定している人)が対象です。プラセボ群50名、IGOB131群52名に分かれ、10週間の試験が行われました。

摂取量は、昼食と夕食の30〜60分前に1日2回、IGOB131を150mgずつ(1日合計300mg)摂取する方法でした。なお、Wの健康青汁の届出上の摂取目安量(エラグ酸3mg/日)は、この試験で使われた抽出物の量とは前提が異なる点に注意してください。研究レビューは、こうした既存研究全体を評価して機能性の根拠としています。

主な結果

10週間後の結果として、以下の変化が報告されています(プラセボ群 vs IGOB131群)。

指標プラセボ群IGOB131群
体重96.4kg→95.7kg(-0.7kg)97.9kg→85.1kg(-12.8kg)
ウエスト周囲径106.4cm→101.1cm(-5.3cm)105.1cm→88.1cm(-16.19cm)
体脂肪率-1.99%-6.3%
総コレステロール-2.8%-26.2%
LDLコレステロール-4.8%-27.3%
空腹時血糖値-5.3%-22.5%

このほか、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンがIGOB131群で159.8%増加し、食欲に関わるレプチンは48.6%減少したことも報告されています。なお、体重減少幅がサプリメントとしてはかなり大きいため、後続の研究で同様の結果が再現されるかを確認する必要があるという見方もあります。

副作用と途中脱落

報告された副作用は、頭痛5名、睡眠障害6名、腹部のガス6名で、いずれもプラセボ群との間に統計的な差はなかったとされています。重篤な有害事象の報告はありません。

120名中18名が試験を完了できず脱落しました。理由は、体重減少のペースに納得できなかった人が10名、インフルエンザ罹患3名、口の渇き3名、理由不明2名です。

GABAの臨床試験

GABA(γ-アミノ酪酸)については、正常高値血圧者を対象にした国内の臨床試験が根拠として知られています。代表的なものが梶本らによる研究で、GABAを含む発酵乳製品を使ったランダム化二重盲検プラセボ対照試験です(日本食品科学工学会誌に掲載)。

対象者と試験デザイン

対象は、収縮期血圧・拡張期血圧が「正常高値」に該当する人です。プラセボと実験食品に分けたランダム化二重盲検比較試験が12週間にわたって行われました。

主な結果

収縮期血圧は摂取8週間後の時点ですでに有意に低下し、その効果は12週間後まで安定して続いたと報告されています。拡張期血圧については、12週間後の時点で有意な低下が確認されています。

副作用

試験期間中の血液検査・尿検査の値に異常はみられず、診察や自覚症状の面でも、摂取に起因すると考えられる重篤な副作用は認められなかったと報告されています。GABAについては、正常高値〜軽症高血圧の人を対象にした長期摂取時の有効性・安全性を検証した研究も別途報告されており、継続摂取を前提とした安全性データが積み重ねられている成分です。

いつ・どのくらいの期間飲むといいのか(文献からわかること)

Wの健康青汁の臨床試験のデータを踏まえると、エラグ酸は10週間、GABAは12週間、いずれも「毎日継続して摂取した試験」で変化が確認されています。単発や数日単位の摂取ではなく、最低でも2〜3ヶ月程度は毎日続けたうえでの結果である点がポイントです。

摂取のタイミングについて、エラグ酸の試験では昼食と夕食の30〜60分前という条件で行われていましたが、これは試験プロトコル上の設定であり、青汁という製品の形状上、食前でなければならないという届出上の指定があるわけではありません。毎日忘れずに続けやすい時間帯を選ぶことが、継続摂取が前提となっているこの手の機能性表示食品では現実的な考え方です。

「1年中飲み続けるべきか」については、今回紹介したエラグ酸・GABAの試験はいずれも10〜12週間の範囲で行われたものであり、それを大きく超える期間(半年〜1年単位)の効果を直接検証した公開データは、今回参照した文献の中には含まれていません。GABAについては正常高値〜軽症高血圧者を対象にした長期摂取時の安全性を確認する研究があることから、継続摂取そのものを想定した安全性の裏付けはありますが、「1年間飲み続けた場合にどう変化するか」を示すデータではない点は区別して理解しておくとよいでしょう。

なお、機能性表示食品は国の個別審査を受けたものではなく、事業者の責任において表示されている食品であり、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食生活は主食・主菜・副菜を基本に、バランスよく整えることが前提になります。

よくある質問

Q. Wの健康青汁の臨床試験は、製品そのものを使った試験ですか?

A. いいえ。届出の根拠は「機能性関与成分に関する研究レビュー」で、エラグ酸はアフリカマンゴノキ抽出物IGOB131を使った試験、GABAはGABA含有発酵乳を使った試験がベースになっています。製品(青汁)そのものを飲んだ試験ではありません。

Q. 何人くらいが参加した試験ですか?

A. エラグ酸の根拠となった試験は120名が登録し102名(男性62名・女性58名、19〜50歳)が完了しました。GABAの試験は正常高値血圧の人を対象にした12週間の試験です。

Q. 副作用はありましたか?

A. エラグ酸の試験では頭痛・睡眠障害・腹部のガスがみられましたが、プラセボ群と差はなかったと報告されています。GABAの試験でも血液・尿検査値の異常や重篤な副作用は報告されていません。

Q. 途中でやめた人はいますか?

A. エラグ酸の試験では120名中18名が脱落しました。主な理由は体重減少ペースへの不満(10名)、インフルエンザ(3名)、口の渇き(3名)です。

Q. 毎日飲む必要がありますか?

A. 紹介した研究はいずれも毎日継続して摂取した結果です。エラグ酸は10週間、GABAは12週間の継続摂取で変化が確認されています。

まとめ

Wの健康青汁の臨床試験を振り返ると、配合成分であるエラグ酸(アフリカマンゴノキ由来)とGABAは、それぞれ独立した研究レビューによって機能性表示食品としての届出が行われています。エラグ酸は102名が完了した10週間の試験、GABAは正常高値血圧者を対象にした12週間の試験がベースになっており、いずれも毎日継続して摂取した結果としてデータが報告されています。人によって体質や体調は異なるため、気になる方はパッケージの表示内容や届出情報も合わせて確認してみてください。

関連して、別の機能性表示食品の臨床試験を人数・期間ベースで解説した記事もあります。ファンケルえんきんの臨床試験を解説|対象48名・4週間で分かった結果もあわせてご覧ください。

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参考文献:Ngondi JL, et al. “IGOB131, a novel seed extract of the West African plant Irvingia gabonensis, significantly reduces body weight and improves metabolic parameters in overweight humans in a randomized double-blind placebo controlled investigation.” Lipids Health Dis. 2009. 全文はこちら/梶本修身ほか「GABA含有はっ酵乳製品の正常高値血圧者に対する降圧効果」日本食品科学工学会誌51(2):79, 2004. J-STAGEで見る/消費者庁 機能性表示食品届出情報(届出番号F315・J952)

最終更新日:2026年9月

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